
あまやん宅のTVは未だ28インチのブラウン管なんで、再来年の地デジ化なんかを口実に、近いうち買い替えたいなと思いつつ、梅田のヨドバシなんかで、各メーカーのいろいろな製品を見て回っているのですが、その中で衝撃を受けたのが、このパイオニア製のプラズマ「KURO」です。薄型TVでは、パナソニック、シャープ、日立、東芝、三菱などが製造、ビクターやNEC、三洋は撤退。パイオニアは非常にマニアックで、展示している店もほとんどない。来年パネル生産から撤退予定で、先月発売のこのKUROが最後の自社製モデルといわれている。

とにかくこのTVは画像がきれい。暗いところでみると、他社の製品が 灰色っぽく浮き上がり、一枚フィルターがかかったようなのに対し、何もない暗黒の中から鮮烈な画像が浮き上がってくるような感じで、コントラストと階調は抜きん出た存在です。製品の出来としてはおそらく世界最高であると思います。でも、さっぱり売れず、パイオニアは大赤字で社長は退任、工場は売却、来年からはパナから調達、というトホホなことになったのは、経営分析のモデルとしてはとても面白いですね。まず、市場が高品質で高価なマニアックなものを求めていなかった、ということと、それと明るい量販店の店頭では、その画質の差がわからず、ただ高価なだけに見える、という点、価格競争に参加しなかった、できなかった、ということなんぢゃないでしょうか?
値段は60型で、アンプやブルーレイ、台なんか一式揃えたら100万コース行きそうですわ。しかし、このTVを一度知ってしまうとビエラとかアクオスなんかは絶対見れなくなってしまうんで、アナログ放送終了までにあぶく銭をがんばって稼いで、最後の在庫処分くらいになった時に、購入を検討したいと思ってます。