会社の蛍光灯が突然切れて、ちかちか点滅するようになった。蛍光灯に限らず、電球というのものは昨日まで普通に使えていても突然死したりするものだ。この下で仕事をしているK夫人は早速交換を依頼している。
突然死とはいいつつも、その前兆はある。蛍光灯の内部に、こういうつぶつぶ模様ができてくるのだ。つぶつぶが増えてくると蛍光灯の寿命も近い。物知りM部長の話によると、このつぶつぶは水銀の結晶らしい。つぶつぶフェチのあまやんは、次にどの蛍光灯が死ぬか、つぶつぶを見ながら予言をしたりするんだけど、ひょっとして自分の手にもつぶつぶが出来て来ていないか、などと気にして手と蛍光灯を見比べたりしていたら、なんとなく全身が痒くなってきた。そこで、交換にきたおっさんに、つぶつぶの話をしたけど、あんまりのってこない。つぶつぶってや〜ね〜