
文部科学省プロジェクト「現代企業家の戦略的役割」のため、神戸の第3工区にあるロック・フィールド本社工場に来ました。元百貨店の配達用倉庫だった建物を買い取り、建築家の安藤忠雄氏がリフォームした、ウルトラモダンな社屋。

女性主体の従業員と子供の「食育」を大切にする会社、ということで、敷地内に建設された豪華な保育園。

保育園内ではお子様が昼寝中。非常に恵まれた環境だけど、なぜか10人ほどしか利用者がないらしい。

会社の正面受付は、なぜか4階にあり、長いスロープを通って、託児所などを見ながら歩いて上がるようになっている。この時間に、訪問者がこの会社はどんなとこだろうか、などと考える時間をとっているらしい。

外来者は、上靴に履き替え、 手を消毒して入館が許される。

社内の研究開発セクションには実際の店舗と同様の模擬店舗があり、ここで、時間が経ったらどのように見かけや味が変化するか、ということを検証している。

コムサ・デ・モード風のファッションで登場した岩田社長。ロック・フィールドという社名は彼の名前を英語風にもぢったものだそうです。

岩田社長は、小さい子供の時から、近所の料亭を営む資産家のおぢさんの家に、そこの息子の相手役として預けられ、大変な苦労をして育って来たのだけれど、食べ物については非常に充実していて、名だたる高級店も一緒に食べ歩いてきたらしい。託児所の件も含めて、「子供時代」にこの人をひもとくヒントがあるかもあるのかもしれない。

会社の歴史や経営戦略について、いろいろ話を伺いました。

社長は実験調理室に入っていって、コロッケをつまんで調理師の人と談笑している。味の検証の執筆責任者であるあまやんは、「すごい美味しそうですね」とか言ってみたけど、残念ながら試食はさせてもらえなかった。