大阪は御堂筋はじめ、各所の街路にイチョウの木が植えられているのですが、いまの時期は実がぼつぼつと落ちて来て、車や人に踏まれて悪臭を放っています。あまやんはイチョウの悪臭はわりと好き。サラリーマンや若い人はぎんなんなんかに見向きもしないけど、おばちゃん達は交通渋滞の中排気ガスを吸いながら、通行人の視線に耐えつつ、必死に腰をまげてギンナンを拾い集めている。
フランスでいえば、名画 ミレーの「落ち穂拾い」と似たような情景かもしれない。落ち穂拾いと同様、愛する家族の今晩の茶碗蒸しに入れるため、名もなきおばちゃん達はぎんなんを集めているのだ。(果肉が手につくと皮膚が荒れるので、拾う時は気をつけましょう)