日本のトイレ芳香史を語る上で欠かせないのが、藤沢薬品の「ピコレット」である。「花のトイレはピコレット♪」というコマーシャルソングを覚えている人も多いだろう。これは、約30年前のトイレ芳香剤黎明期のわが国において、ライバル商品のシャルダン(エステー化学)、サワデ(小林製薬)、グレード(ジョンソン)が、プラスチック容器に入っていたのに対し、初めて紙容器タイプとして登場した商品で、安価だったこともあり、売れに売れまくった。キンモクセイとクチナシがあり、トイレの芳香剤というと、キンモクセイ、という常識を作ったのもこの商品かもしれない。で、これは、あまやんがまだ無垢な小学生だった時に、このかわいいアフロ天使のキャラクターがトイレで放物線を描くアニメに衝撃を受け、芳香剤に関心を持つきっかけになり、こういうものも、将来何かの価値が出てくるかも、と思って、仏壇の奥に保存しておいて、以来忘れていたのが今日整理していたら30年ぶりに出てきたのものなのです。なんと30年も経つのに、まだ香りも残っています!で、検索してみたら、この商品の画像はどこにもないんですよね。ちょっとは貴重なものになったかな。もう30年くらいは封印しておいて、あまやんが死ぬ直前になったらもう一度出して嗅いでみて、匂いがまだ残っていたら「♪花のトイレはピコレット」と歌ってみることにします。