
先週末に行った姫路の科学館で手に入れたおもちゃについて紹介します。水飲み鳥(平和鳥)です。コップの水をおいておくと、水を飲みながら永久に運動を続けるという不思議な永久機関で、かのアインシュタインも日本でこれを見て驚愕したらしい。さて、しくみは?

では解説。ガラスで密封された鳥の中には、アルコールが入っています。頭部はフエルトで被われています。濡れている上の玉(頭)が乾く時に、気化熱を奪い、下の玉(お尻)の温度が、上の玉(頭)に比べて高くなります。そうすると、中のアルコールが膨張し、頭へと上がって行きます。頭が重くなり、鳥が傾いて水を飲みに行く。くちばしが水につかると、頭の温度が水温レベルまで上がり、お尻の温度が相対的に低くなるため、アルコールが下がり、鳥はもとに戻ります。で、濡れた頭が乾く時に気化熱を奪い。。。という感じで、非常に微妙なバランスの下、鳥は運動を続けるのです。だいたい、2、3分に1回くらい水を飲む。780円。