知られざる秘湯として温泉マニアの間で噂の、大阪は能勢町の「山空海温泉」にいってきました。正式の温泉としての認可を受けていないこと、それから、商業目的でやっているのではないようなところなので、ガイドブックには出ていません。一庫ダムのその奥、大阪にもこんな田舎があるのかという程の、藁葺き屋根の家が点在するようなところにあります。
入り口に券売機があります。
入湯料は500円。券売機で券を買い、そこの竹筒に入れます。おつりや両替はできず、ジャスト500円を持ってこない人の入湯はお断りとのことです。100円玉でもOK。
入浴者は、この山空海憲法と、入浴心得を読み、理解した人だけが入浴が許可されます。 料金を払ったから客だと考える人の入湯はお断り。
このバラッキーな建物が浴室の小屋!露天風呂はありません。
温泉内部の様子。左が高温浴槽で、右が低温浴槽。温度調節や湯量調節はオーナー以外はしてはいけないことになっている。浴槽はコンクリート製。定員は8人くらいまで。
源泉は18度の温度で、自然噴出しているものを灯油でわかしているそうです。関西では非常に珍しい硫黄系の炭酸泉。もちろん源泉掛け流しです。個性ある泉質はとてもすばらしいと思いました。
なんと、この小屋に宿泊も可能とのことです。今日も1組の宿泊者があり、おばちゃんの話では、近場よりも遠方から入りにくる人が多いとのこと。見た目のきれいさがないのと、もちろん豪華な感じでもないし、サービスがある訳でもないし、そういうことを期待して行く場所ではなく、湯治場という目的や、純粋にマニア向けの温泉といえるでしょう。温泉マニアならぜひ行くべきだし、マニアでない人は絶対に行ってほしくない温泉です。