
嫁はんに「きもの」の整理を手伝わさせられる。着物などというものは、1年に1度も使わないようなものだし、たんすのこやしで場所だけは異常にたくさん食うし、おまけに重たいのであまやんは大嫌いである。いっそのこと売るか捨てるかしたらいいと思うんだけど、あまやんの貴重ながらくた類も似たようなものかもしれないので言い出さずにおく。

「きもの」と書いてあるのがさらに怒りを感じる。「これなんだったかな〜、あ、きもの、って書いてあるから、中身はきものだね」なんていうようなものではなく、そんなこと、書いていなくてもはじめからわかっているからだ。「

なんて怒りつつ、整理していたら、お尻に毛の生えた亀の絵を発見。歳をとって、藻か苔が生えて来た亀さんということで、縁起のいいもののシンボル。よく絵には描かれるけど、実際には見る事のないものである。歳をとって耳の中から毛の生えているおぢいさんなら、時々見るけど。