今日はあまやんが自転車での通勤の際に通っている、地元で「マンボウ」といわれているトンネルの話をしたいと思います。一般に阪神間では、JRの線路の下を通っている、人がやっと立って通れるか、場所によってはかがんでやっと通れるだけの高さのある、人専用のトンネルのことをマンボウといいます。右側通行がルール。自転車に乗って通る事は禁止されています。理由は、途中で頭をぶつけやすいのと、すれ違う事ができないから。でも、あまやんも含めて、みんな頭をかがめてこの中を毎日自転車で通過しているのです。
なんでマンボウというのか、というのか、あまやんはずっと疑問に思っていたのですが、魚のマンボウとは関係がなく、炭坑の坑道のことを「間歩」といったことからきているらしい。谷崎潤一郎の『細雪』の中に「お春はマンボウを、云う言葉を使ったが、これは現在関西の一部 の人の間にしか通用しない古い方言である。意味はトンネルの短いやうなものを指すので・・・」 という文章があります。このマンボウは多分その小説に出てくる場所。