
今年の初風呂、ということで、和歌山県の粉河町にある「龍門山温泉」に行ってきました。ここは、宿泊施設はない、いわゆる日帰り温泉。変にひなびたたたずまいで、また宣伝もしていないのでほとんど知られていないし、薄暗くてあんまりきれいな感じではないので、一般受けはしないかもしれないけど、温泉の質という点では、本当にすばらしい、マニア泣かせの温泉です!
泉質は薄い着色、少し濁った食塩泉、加温で、何がすごいかというと、湯量が豊富で、100%かけ流しのみならず、中のシャワーのお湯や、冷水も、すべて温泉水を使っているのです。こんな温泉は関西ではここくらい。また、もともと冷泉を加温して使っているので、熱すぎる温泉を水道水で薄める、ということもなく、また、夏、冬で、温度を変えていて、新たに登場した露天風呂も含めて3種類の温度の違う温泉に入る事ができ、韓国産の青麦石を使ったスチームサウナもすばらしいです。また、ロビーは廃熱を利用したオンドルで暖められていて冬でも寒くないのもいいところ。
前に来た時は、猫がいっぱいいて、今回はまた猫をさわるのを楽しみに来たんだけど、お客さんの苦情とか保健所の指導もあって、猫は残念ながら捨てられてしまったのだそう。中で温泉マニアのおっさんといろいろ情報交換したんだけど、温泉王国和歌山でもこの温泉の泉質はピカイチということでした。泉質にこだわる人にはおすすめ。

新しくオープンしたヒノキ露天風呂。薄暗いのが欠点か。

温泉水は1リトル10円で持ち帰る事ができます。(自己申告制)

中は普通の風呂屋的な雰囲気。入湯料840円。