あまやん号カイエンが初回車検に行くことになりまして、 いつもお世話になっています尼崎の
英貴自動車さんから、代車ということでお借りしたのがこの「日産 ピノ」という車です。「ピノ」と言われても、アイスはみんな知っていても、よっぽど車に詳しい人でもどういう車かはぜんぜん想像もつかないでしょう。あまやんも初めて存在を知った車でした。
ピノは、旧スズキアルトのOEM品で、バッヂや外装を少し変更して昨年まで売られていたものです。マツダキャロルとも同じ車らしい。日産とマツダとスズキで同じ車をちょっとだけ変えて売ってるのがおもしろいですね。日産のディーラーに来た人で、「軽自動車ないですか」と言われた時に「おまっせ」とか言って売るための車である。値段は80万円ほどと、47万円で衝撃を与えたあのアルトの血を引く姉妹車だけあってかなり安い。
エンヂンは54馬力、トルク6.2Kと非力なんだけど車重が740キロと非常に軽く、3ATながら平地であればそこそこ軽快に走ります。ヘアピン型のエアインテークがおもしろいですね。ゴーカートみたいなダイレクトな乗り心地。
後席はあまやんみたいな巨漢が乗ると天井に頭もついて足も前席に接触するなど、スペースはミニマム。前席もかなり狭いです。車の世界では、マイバッハやベントレー、アストンマーチンといった車が頂点にある一方で、この手の車はヒエラルキーの最底辺に位置するような車かもしれないけど、車にはこだわりなくて、女性や小柄な人が、近場しか乗らない、というような使い方には経済性も含めていい選択かもしれないですね。大きさ的には同じ軽でも、タントのような背の高い車に比べて、ピノはあまやんにはちょっと小さすぎでしんどいです。
かのルイヴィトンを思わせるようなシートの模様が演出をこころみるラグジュアリー感に思わず涙。感触もなかなか。