道頓堀のひっかけ橋のグリコの看板の裏あたり、まずは普通の人の行かないような、暗い路地の奥に、かつて伝説のジュース屋さん「エイト」(8)があった。
90歳くらいのよぼよぼのおぢいさんがやっていて、ほとんど動かないおぢいさんは、フルーツを手にすると、神業のように皮を剥き、繊維をとって、グラスにぎりぎりぴったりに、天国のような味わいのジュースを仕上げたのだ。まさに老ジュース職人というのが相応しかった。そして、ジュースは1杯1000円もしたのである。複数で行って、違うものを頼むとおじいさんに怒られたりもした。
そして、数年前、おじいさんが亡くなったらしく、この店は閉められ、伝説のジュース店となった。
しかし、今でも定期的にこの「8 エイト」と書かれたコピー用紙が張り替えられている。このお店は死んではおらず、いつの日かおぢいさんと共に復活するのかもしれない。
このサイトがエイトについて詳しいです。画像も転載可能とのことでここから頂きました。