
今日はあまりネタがないので、昨日のあまやんブログで紹介したブルックスブラザーズの吊るされた羊について紹介しときます。
この羊は、星占いの「おひつじ座」になっているもので、ギリシア神話に登場。
ギリシアの国王と王妃のあいだに王子と王女がいた。しかし、王は、別の美女と結婚し、王妃を離縁。新しい王妃は前妻が残した二人の子を殺そうとした。それを知った前妻は、大神ゼウスに祈り、ゼウスは空飛ぶ黄金の羊を遣わし、それにのって王子と王女が脱出。王女はボスポラス海峡(イスタンブール)に落ちて死ぬが、王子は脱出に成功、感謝の意を表すためゼウスに黄金の羊を生け贄として捧げ、その黄金の皮を、脱出先のトルコのコルキス国王に贈る。後、この羊の皮は、王位のシンボルとなり、ヘラクレスや、双子座のポルックスとカストルらが、世界初の船、アルゴ号に乗ってギリシアから奪いにくる、という話。
継母は子供をいぢめるので、鼻の下を伸ばしてはいけない、ということ以外にあまり教訓はないような気もするし、羊にしてみたらせっかくいいことしたのに、なんで殺されなければならないのかいなという矛盾を感じる話ではある。
で、羊は生け贄になったから吊るされているということであり、ウール製品である紳士服、それから王様や神話といった、高級なイメージも連想されるから、こういうマークが使われているのかもしれないけど、どうも、地震や洪水の時に、ヘリコプターで救出され、空中を足をばたばたさせてもがいている最近の家畜のニュース映像が思い出されるところ。