先月のあまやんブログで、ハービスエントのティファニー梅田店に張り付いている時計をかつがされた、おっさんの銅像について紹介したけど、これに関する詳しい事がわかったので報告しときます。このおっさんは、ギリシア神話に出てくる巨人「アトラス」だそう。ストーリーは以下のとおり。
昔、大戦争が起きた時に、力持ちの巨人アトラスは反乱軍の方についたために、世界の果てで、天を支えるという罰を受け、何年も苦しみながら支えていた。で、そこに勇者ヘラクレスが、世界の果てになっている「神のリンゴ」を取るために通りがかったが、どうしても手が届かないとのこと。そこでアトラスは、ヘラクレスにこの役目を交代させようと一計を案じ、自分がリンゴをとってきてあげるので、その間自分の代わりに天を支えていてほしい、と頼む。で、「神のリンゴ」を取ってきたアトラスは、ヘラクレスにリンゴを渡して、「そしたら後はこのまま天を支えていてね」と言って立ち去ろうとしたのだが、ヘラクレスは機転を利かせて、「よしわかった、でもどうも重すぎるので、もっと楽な支え方を教えてほしい」とアトラスに言い、親切なアトラスが「これはこうやって担ぐと楽なんだぞ」とやってみた瞬間に、スタコラと逃げてしまった、とのこと。
「嫌な事は、上手に他人に押し付けるのがいい」という教訓が、この像のストーリーに秘められているようなのです。あまやんも、アトラスよりはヘラクレス的なものにシンパシーを感じる。仕事や日常生活、あるいは人生に行き詰まったら、この像のことを思い出してみてね。