
あまやんの住んでいる阪神間は、郷土料理というものがあまりないような気がする中で、唯一郷土料理といえるのがこの「いかなごの釘煮」というものである。当地では、この時期になると、各家庭でイカナゴを炊いて、親戚や遠方の友人に配るのが昔からのならわしで、スーパーではイカナゴを炊く材料のコーナーができ、郵便局でもイカナゴを送るための専用のケースが売られる。あまやんも、子供の時から今の時期はイカナゴ食べて大きくなってきたようなもので、あまやん宅にも、イカナゴを炊く専用の鍋があります。
ちなみに、当地以外の人は、イカナゴはまったく馴染みのないものらしいので解説しておくと、イカナゴとは、ちりめんじゃこみたいな小さな魚で、3月初旬から漁が開始、だんだん成長して後半は大きなものになっていきます。これをしょうゆと砂糖、しょうが、みりんで炊いたものがいかなごの釘煮で、さびた釘のような形からこの名がある。今年は暖冬のせいか、非常にイカナゴが不漁で、ほとんど入荷せず、キロ2500円もするのに、一人1キロ限定とかで、朝一で並ばないと売り切れてしまう始末。大衆食だったイカナゴも今年は珍味になったみたいで、あまやんは少しだけ買いました。来年の豊漁に期待。

イカナゴ釘煮のレシピ、つくり方はこちらをどうぞ。(クリックで拡大されます)クルミは入れない人が多いような気もするが、松の実やカシューナッツを入れてもいいかも。あまやんは山椒の実を入れるのが好き。飴の「黄金糖」をいれると艶がでるのは初耳でしたが、スーパーに行ったらイカナゴ材料のとこにちゃんと置いてました。来年穫れたらあまやんも炊いて配ることにします。