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マーケティング・コミュニケーション3 ラーメン

>3.日清食品 具多(グータ)
 私はインスタント麺、カップ麺が大好きで、毎週2、3食は会社でお昼に食べている。また、新商品が出て、コンビニ等でみかけたら必ずためしてみることにしている。現行の具多については、味玉又焼麺、雲呑タンメン、麻辣担担麺の3種類を今年の春くらいに食べてみた。その時の感想から、マーケティング・コミュニケションー上の問題点を分析してみる。

マーケティング・コミュニケーション3 ラーメン_b0054727_23163411.jpg<味玉又焼麺>とんこつ醤油系のこってりスープで、別添のレトルトの煮卵まるまる1個と、同じくレトルトの厚手のロース系焼豚(煮豚)が2枚入っており、ネーミングやパッケージからの期待と予想を上回る具のボリュームと質感に驚かされる。焼き豚の味、スープの味と、麺の味のマッチングもなかなかで、下手なラーメン屋の味よりはずっと上である。ただし、煮卵については、ラーメン店で食べられる煮卵の「黄身のとろ~り感」がなく、非常に「かすかす」した感じであり、期待はずれであった。また、具の容量が大きいので、会社でお湯を入れて作った場合など、全体の温度がかなり下がってしまい、アツアツのラーメンでなくなってしまうのが欠点。(説明では、レトルトは別にお湯で温めておくとよい、とあるが、会社ではなかなかそこまでできない)シチュエーションとしては、夕食あるいは酒の後の男性向けの味だと思う。


マーケティング・コミュニケーション3 ラーメン_b0054727_322632.jpg<雲呑タンメン>非常にあっさりした透明スープで、一般のラーメン屋や大衆中華の味ではなく、高級中華料理店で出てくるような非常に上品なすっきりした味わい。5個入っているワンタンについては、適度なインスタント感を残しつつも、えびの質感もあり、誰からも好まれる癖のない味に仕上がっている。乾燥具であることから、具多シリーズ共通の欠点である温度低下の問題もなく、非の打ち所のない逸品という感じである。あえて言えば、ラー油、胡椒などのスパイスがあればなお良いと思う。ただ、具のボリュームとしては少なめなので、値段的には割高感がある。こってりしたものが嫌いな人や、いわゆるラーメン嫌いの人にも受け入れられる、軽い昼食で女性向けの味だと思う。シチュエーションとしては、夜よりも昼向け。


マーケティング・コミュニケーション3 ラーメン_b0054727_331698.jpg<麻辣担担麺>見かけは濃厚で辛そうなゴマ味噌スープは、実際にはあまり辛くなく、むしろ酸味のほうが強くさっぱりとした味わい。生の練りゴマスープは、乾燥スープでは得られない本格的な香りである。辛さについては控えめになっており、別添の唐辛子の粉で調節可能になっているが、全部入れてもそんなに激辛ではない。具については、レトルトのひき肉いためと、乾燥の茄子等の野菜入り。本物の四川担担麺とは違うものなのだが、日本人が想像、期待する、少しエキゾチックな感じの中国風ラーメンという味わいになっている。ただし、この商品も、「味玉又焼麺」と同様に、レトルト具による温度低下が食べるときに気になった。個人的には、四川料理の最大の特徴である「花山椒」を、別添で添付するとともに、辛さをもう少し辛くして本格的なものに近づけて欲しいと思う。若い男性や、食に旺盛な女性向けの商品というイメージ。シチュエーションは昼向けであるが、夕方もOKかもしれない。
 3種類を食べてみて感じたことは、味のおいしさや、値段の一般商品と比べた高価さ、しかしそれに見合うバリュー感は共通であるが、ターゲットとする層や、食べられるシチュエーションが、3種類で相当異なるのではないかという点である。日経ビジネスでの記事では、幸楽苑、日高屋など、激安ラーメンチェーン店との競争に負けたのではないか、という説が紹介されていたが、それは全てではないと思う。幸楽苑や日高屋の味は、あっさりしょうゆ系で、具多の3種類の味とも、全く違う系統である。さらに、専門店では、餃子や焼き飯、から揚げなどと供に提供され、より食事感が強く単価が高い。さらに、安くてうまいカップ麺はラーメン店のライバルになりうるが、コンビニの数やラーメン店の会社や自宅で食べるというシチュエーションが、ラーメン店に代替されることはほとんどないので、その逆はあまりないはずである。
 本製品については、プロモーションのミスであり、それぞれの味別に、シチュエーションとターゲットを明確にした上で、効率的なプロモーションを行うことで、売上再拡大につながるものと想定される。例えば、中途半端なラーメン屋にいくよりは、あるいはお昼に社員食堂に行くよりはこれを食べる方がずっと安くておいしい、など。

by amayan.no.1 | 2006-09-07 23:55
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